編集局
弱問研の定例会などで度々話題になる白杖についてシリーズで取り上げてみたいと思います。
事例3:
30代男性。視力は右0.3、左0。視野は左右5度。
- Q:日常的に白杖を使っていますか?
- A:使っています。
- Q:いつ頃からどんなきっかけで使用するようになりましたか?また、使い始める時に抵抗感などはありましたか?
- A:23歳の時に網膜剥離で視覚障害者になったのがきっかけです。抵抗感はありませんでした。
- Q:杖はどんなタイプを使っていますか?また、購入の際にこだわったことなどはありますか?
- A:折りたたみ式、カーボン製でメーカーはレボリューションです。歩行訓練士のオススメです。
- Q:必要以上(過大)に声を掛けられたり、援助の申し出を受けた経験はありますか?
- A:駅のホームで階段を下ろうとした時に、おばちゃん2人から両脇を抱えられて止められたことがあります。下り階段の存在は気づいていたのですが…。
- Q:歩行時、白杖の使用が必要ないと感じる時や場所はありますか?
- A:早朝の直線道路です。人通りも少ないので、電車に間に合わない時には、杖をヤリのように持って走ります。
- Q:電車内で立って乗っている時はカバンなどに入れますか?それともそのまま持っていますか?
- A:そのまま持っています。
- Q:通勤時はどの時点で杖をしまいますか?
- A:職場の建物に着いた時です。
- Q:その他アドバイスなどがあればお願いします。
- A:歩行訓練士が色々教えてくれて助かりました。
●取材を終えて
急いでいる時に白杖を持ちながら走った経験は自分にもあります。白杖使用者=全盲と思っている晴眼者には驚かれるだろうなと思いつつ。突然両脇を抱えられると驚きますよね。私は以前、電車内で何も声を掛けられずに腕を掴まれて手すりに誘導された経験はありますが。
このシリーズしばらく続ける予定です。感想等ありましたら編集局までお願いします。