このページでは、本来は視覚障害者向けに作られていない道具ですが、弱視者の生活に役立つモノを紹介します。
これらは身の回りにあって手に入りやすいので、弱視者を助けてくれる道具とともに、重要で欠かせないものです。
IHヒーターともいわれる、火を使わないコンロです。直接火を扱わなくてよい上、本体もさほど熱くならないので、安全性が高いといえます。
なお、重度の弱視や全盲の場合、福祉機器として給付を受けられる場合があります。
ボタン操作の内容を復唱してくる電話機や、簡単な調理方法を音声で案内してくれる電子レンジ、軽量結果を読み上げてくれる体温計や体重計、電子秤など、技術の進歩によって弱視者にも分かりやすい製品が数多く登場してきています。
容器を傾け、フタの部分を押すと一定量のしょうゆやソースが出てくる容器です。塩分を気にする方だけでなく、注いだ調味料の量がよく見えない弱視者にとっても嬉しい製品です。
構造上、倒しても中身がこぼれにくいのも特徴で、よく見えずに容器をひっくり返すことが多い弱視者の食卓にとって強い味方です。
同じブランドのシャンプーとリンスは、どちらがシャンプーか触って分かるよう、シャンプーかリンスのどちらかのボトルの側面に凹凸がついています。
頭を洗うとき、多くの人は目を閉じるため、触っただけでどちらか分かるように配慮されています。
左右の靴下をまとめるための器具です。クリップに装着したまま洗濯し、干すことができます。
弱視者にはスーツや制服に合わせる靴下などの似たような色・柄は見分けがつきにくく、左右で色・柄の違う靴下を履いてしまったという失敗がしばしばあります。
弱視者がメモやノートを取るとき、後で自分の書いた文字を見やすくするため、太いペンや濃い鉛筆を選ぶことがあります。
小学校や中学校では学年に応じた筆記用具を使うよう指導されますが、弱視の児童はこれによってかえって勉強しにくくなることがあります。
プラスチックや金属製の四角い枠で、はがきや封筒に当てることで、宛名をまっすぐ書けます。
冠婚葬祭の便利グッズですが、はがき全体を見ながら文字を書くことができない弱視者にとっても便利です。
本体のメモリに周囲の音を記録する機械です。一昔前はテープレコーダーが活躍していました。
授業や講演会などで、弱視者は黒板やスライドを見るのに必死で、メモを取るのは大変です。こうした状況で、聞き逃しやメモの間違いを防ぐために活用します。
キャンプや登山で利用されるような、光が強い懐中電灯です。
目の状態によっては、夜になると見え方が極端に悪くなることがあり、このようなライトを使うことで見え方を改善します。
また、自転車や自動車のドライバーに自分の位置をアピールする効果も期待できます。
夜道で自転車や自動車のドライバーに自分の存在を知らせるために使います。弱視者はどうしても自転車や自動車に気づくのが遅くなってしまうためです。