前のページで、『弱視(じゃくし)』とは視力が弱いこと、『弱視者(じゃくししゃ)』とは視力が弱い人であると説明しました。こういった説明をすると、よく『目が見えないのですね』とか、『盲人の方ですか』、『全盲とは違うのですか』といった質問をされることが多いです。
『全盲』とは、目がまったく見えない、すなわち視力がまったくないことを指します。そして、そのような状態の人を『盲人』といいます。弱視は、弱いながらも視力があるので全盲には当てはまりません。これが弱視と全盲の第一の違いです。そして、第二の違いは、弱視は視力の弱さに個人差が大きく、全盲のように視力がないという共通点がないことにあります。