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日本弱視者ネットワーク
Network of Persons with Low vision

(旧称:弱視者問題研究会・弱問研)

プチ健康講座【ストレス編】

ペンネーム:とっとくん

今回はストレスについて書いていきます。また次号に「みんなのストレスは?」ということで、皆さんがどんなときにストレスを感じているか、そしてストレス解消法をご紹介していきたいと思います。

○ストレスについて

私たちは普段ストレスという言葉をよく使います。「今日の仕事ストレスだな。」「最近ストレスたまってる。」など、皆さんもふとつぶやいてしまうことがあるのではないでしょうか。そこでストレスを少しでも理解することで心の健康につながればと思い、今回取り上げることにしました。

もともとストレスという言葉は、ある力が加わり物体を変化させるときに、戻ろうとする力を応力(ストレス)といい、よく工学で使用される言葉です。このストレスという言葉を、人が心と体に受けるあらゆる刺激に当てはめたことで、日常でよく使われる言葉になりました。

「ストレス」という言葉を聞くと、「イヤなこと」「不快なこと」と思いがちですが、実はそうではないのです。例えば仕事や学業で人前に立つ時は緊張状態であり、不快な刺激になりますが、この刺激がないとここ一番の時に乗り切ることができません。つまり緊張することで集中できますし、普段肩こりなどの症状がある方も痛みを忘れたりできます。

これはストレスによって脳に糖分や血液を多く供給することで集中できているからです。この考えを良いストレスと言います。

○ストレスの何が問題か

述べてきたように、ここ一番の時に適度なストレス状態であることは良いことなのですが、日常的にストレス状態だと、血圧や血糖値が上がってしまいよくありません。またストレスから脳の神経細胞を傷つけてしまうことも知られています。常に交感神経が優位になり、呼吸や脈が早くなりリラックスできずに疲労が溜まります。夜も眠れなくなります。

ストレスの原因は人それぞれです。何がストレスになるかは個人個人の肉体面の違い、性格や思考パターンの違いによって変わるからです。

このことから、自分にとって何がストレスなのか、また今どれくらいストレスを感じているのかを知り、リラックスすることで過度に溜め込まないようにするのが大切になってきます。

次に、一部の当会会員の方々にご協力頂き、日頃どんなことでストレスを感じているかや、その解消法を伺いました。以下にご紹介していきたいと思います。

○どんなときにストレスを感じるか

  • 職場での意思疎通がうまく図れないとき
  • 自分の言いたいことや思いが相手に伝わらないとき
  • 新人教育を行う時に、こちらの意図が伝わらないとき

これらは相手とのコミュニケーションの際に起こる問題ですね。会社だけでなく学校生活や近所付き合いなど、あらゆる場面で感じうるストレスです。やはり人間関係で悩む方が多いようです。

  • 仕事が多忙でプライベートの時間を削って働かなければならないとき
  • 社内でリストラという単語が飛び交うとき
  • クレームや文句を言われたとき
  • 理不尽なことを要求されたとき

仕事でのトラブルや雇用上のことも、ストレス要因としては多かったです。

  • 初めての場所に行くときや道に迷ったとき
  • 探し物をしていてなかなか見つからないとき
  • きちんと見て買ったはずが実は違うもので、また買い直さなければならないとき

これらの意見は弱視ならではですね。思わず私もあるあると、うなずいてしまいました。

  • 失敗してしまったとき
  • マンネリ化しているとき
  • 事柄が思った通りに運ばないとき

以上がストレスを感じるときですが、では、そんな中で皆さんはどのようにストレスを解消しているかについて載せていきたいと思います。

○ストレス解消法

  • 気分転換のための散歩
  • パチンコ
  • カラオケ
  • のんびり休息を取る・とにかく寝る!
  • 問題を解決するためにいろいろ思考する
  • 試験を受け合格することで達成感を味わう
  • 猫と遊ぶ
  • ドラマや映画鑑賞
  • 読書
  • コンビニでの買い食い
  • レストランでおいしいものを食べる

いろいろな解消法があり面白かったです。やはりお散歩や食べること、映画鑑賞や読書などは一般的な意見としてもよく挙がっています。

弱視に特徴的な意見としては、運動は苦手だからストレス解消には向かないという意見でした。もちろんボーリングやテニスなど運動によってストレスを発散している方もいましたが、昔から苦手意識があるとなかなか向かないようです。理由を聞くと外が眩しい、球が当たるのが怖いなど。

また夜盲があると夜のお出かけがストレスになるようです。自分の見え方や生活に合った解消法を探すことがストレスを溜めないポイントです。

アンケートにご協力頂いた方々にこの場を借りて御礼申し上げます。