人は、何のために働くのでしょうか。
お金を稼いで、生活をするというのはもちろんですが、個人としてのスキルを磨いていくということや、社会に参加して社会に貢献するということも、働くということの大きな目的の一つと考えられます。
このことは、弱視者も例外ではありませんが、仕事を探す時や仕事を続けていくために、健常者とはちょっと違ったノウハウや工夫が必要となってきます。
就労グループでは、就労の事例を紹介したり、テーマを決めてシンポジウムを開催することで、仕事をしていくうえでの工夫やノウハウを共有化したいと考えており、次のようなことに取り組んでいます。
「弱視者ネットつうしん(旧:弱問研つうしん)」の「新・職場で生きる弱視」というコーナーで、働く弱視者を紹介しています。事務職、プログラマー、三猟従事者などさまざまな職種で働く弱視者を数多く紹介しています。
どのような就職活動をしたのか、文字処理はどのようにしているのか、パソコンはどのように使っているのか、工夫している点は何か、職場の人間関係はどうかなど、働く弱視者の姿がわかるように取材し、レポートしています。
「新・職場で生きる弱視」の取材を通して、拡大読書器を活用して仕事をしている弱視者が数多くいることがわかりました。
就労グループでは、この拡大読書器をうまく活用して働いている弱視者の事例を、これから働こうとする弱視者や弱視者の就労支援に携わる方々に広く知っていただきたいと考えました。
そのためには、拡大読書器を使って働いている弱視者の事例集を作る必要がありますが、
活字や写真より、具体的にイメージできる映像の形で作ってみようということになり、DVDを作成することとなりました。
このDVDには、4人の弱視者の6つの活用場面が収録されています。事例的には少ないですが、いろいろな活用方法を紹介しており、エッセンスの詰まったDVDとなっています。
DVDのサンプル映像がこのホームページでご覧いただけます。詳細は、職場での拡大読書器活用事例DVDの紹介でご覧ください。
テーマを決めて、シンポジウムを開催し、情報やノウハウの共有化を図っています。今までに、次のようなテーマで開催しました。
視覚障害のある方もない方もともに働きやすい職場や社会を実現するべく、提言や関係機関への要望を行っています。
最新の提言・要望書は下記リンクをクリックしてご覧ください。