2009年11月1日 文部科学大臣　川端達夫殿 2010年国民読書年に向けて障害者・高齢者の読書バリアフリーを実現する会 会長　笹川　吉彦

「読書バリアフリー法」の制定を求める要望書

日頃より障害者や高齢者の福祉の充実にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。また「国連障害者権利条約」への批准に向け、国内法の整備にご尽力いただいていることに深く敬意を表します。

さて、いよいよ来年2010年は国民読書年となります。読書は人の文化的な生活を支え、人生をより豊かにしてくれる人類共有の知的財産であるのは言うまでもありません。しかし、障害者や高齢者の中にはその障害や身体的条件により一般の活字情報にアクセスできず、本を「読みたくても読めない」という不自由が潜在しているという現状があります。そこで、2010年国民読書年を迎えるに当たり、また国連障害者の権利条約に批准するに当たり、下記事項を実現するような法律「読書バリアフリー法」（仮称）の制定を求める次第です。

何卒ご検討の程、よろしくお願い申し上げます。

記

• 出版社による活字図書のアクセシビリティ保障（出版社による拡大図書や音声図書、点字図書の発行の促進と電子図書販売の義務化）
• 図書館内のバリアフリー媒体の充実（地域の公共図書館や学校図書館における拡大図書や音訳図書などの蔵書の充実）
• 国立国会図書館の電子図書館アーカイブのアクセシビリティ確保（国立国会図書館の電子図書館の拡大表示やスクリーンリーダーによる読み上げ対応）