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日本弱視者ネットワーク
Network of Persons with Low vision

(旧称:弱視者問題研究会・弱問研)

2009年5月13日 各都道府県教育委員会 教育長 殿 弱視者問題研究会 代表 並木 正

高校入試に関するアンケート結果の送付と特別措置に関するお願い

日頃より弱視児童・生徒の学習環境の充実につきまして、ご理解とご尽力を賜り心より感謝申し上げます。また先日は、弱視生徒にための高校入試におけるアンケートにご協力いただき、どうもありがとうございました。別紙の通り、全国からの回答を集計し、一覧にまとめましたので、ご査収いただければ幸いです。

さて、このアンケート結果に関連し、弱視生徒の入試問題の文字の大きさと字体について一つお願いがございます。本来であれば、弱視児童・生徒の見え方は一人ひとり異なりますので、それぞれの見え方に応じた字体や文字の大きさで問題を作成していただけるのが理想的です。しかしながら、不特定多数の弱視受験生を対象とした時には、なかなかそのような理想的な対応を取ることができないという実情もあるかと思います。現在、小6と中3の児童・生徒を対象に実施されております全国一斉学力調査でも弱視児童・生徒用の問題は22ポイントゴシック体で作成されております。また、昨年6月に成立した「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」(教科書バリアフリー法)に基づき、文部科学省により作成された拡大教科書の標準的な規格でも教科書出版社は22ポイント、ゴシック体で拡大教科書を発行し、それをさらに0.8倍にしたものや1.2倍にしたものも同時に出版するよう求めています。(別紙参照)

つきましては、弱視生徒の個別のニーズに応じた試験問題を作成していただけない場合、全国一斉学力調査や拡大教科書の標準的な規格に倣い、弱視受験生には22ポイント、ゴシック体の問題を提供していただけますようお願い致します。弱視の場合、横画が細い明朝体では漢字やアルファベットを読み間違えることがよくあります。ルーペや拡大読書器でも読み速度が遅くなったり、身体的な疲労をうったえる者も少なからずおります。また、読み書きに困難のある学習障害児にも太くて大きな文字が有効であるということも言われております。弱視受験生が入学試験においても「みえにくい」という障害がハンディとならず、その能力が最大限発揮できるような環境を整えていただけますようご配慮いただければ幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。